山納銀之輔

自然界に寄り添って生きろ!全てを失くしても大丈夫!世界は大きい!

015 オリジナルのしっくいでテーマパークや、きみまろビルを手がける 〜俺がお金を捨てたわけ

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日本の家づくりがおかしいってずっと思ってきて、型通りの家じゃないワクワクする家作りをはじめたけど、自然素材に対する偏見も強くて、広まるのに時間がかかると思いました。


だからもっと人目につく仕事で、もっとワクワクする形で、自然素材の家づくりを提案していこうって、店舗デザインに仕事を絞ったんです。

 

その一方で、本当の仲間をつくりたかった。だから、自給自足の村づくりの場所探しも重要だった。

 

その頃の俺の考え方は、仕事をして、その収入で、村づくりをしようって。

 

村づくりの為に何か仕事をしなくちゃって思って店舗デザインをしてたんです。

そしたらそれがまたすごいことになっちゃった。

自然素材だけで店舗デザインする人が日本に1人もいなかったんです。

 

なぜか。

みんなカタログから選んでたんですね、素材を。

 

俺はカタログから選ばないで作り出すんです。だからどんな景色でも作れました。お客さんから、あるときは映画の一時停止でこんな風にとか、新婚旅行で行った国の景色とか、アニメの一時停止でこんな風に、絵本持ってきてこんな風とか、何でも作れたんです。

 

どんな景色も作れないはずがないって思ってるんですね。どれもいつか誰かが作ってきた景色だから。ホームセンターも電気もない時代に。だから絶対作れるって思ってました。

そうしたら、世界的に有名なテーマパークの景色作りを頼まれたんです。

 

そこからいろんなテーマパークの中のレストランだとか、モンスーンカフェとか星付きの有名なレストランとか、頼まれるようになったんです。一気に広がりました。

それで、自然素材だけで東京ビックサイトの建築・建材展に出たんです。

 

土壁で出店しました。

 

一日でサンタフェの景色を作って、出店して3日目に全部解体。壁は全部土だけで作りました。

そこに綾小路きみまろさんのビルを設計してる人が興味を示してくれたんです。それで綾小路きみまろさんに紹介されて、それで銀座7丁目の綾小路きみまろさんのビル1階から6階まで全部土としっくいで工事頼まれました。そのときは、土だけじゃなくて手すりも全部頼まれたから、鍛鉄の鉄を叩いて作りました。全部手づくり。カタログから選んだ素材1個もなし。全部作った。

きみまろさんは、そこらの建築士よりずっと建築に詳しいから話が合ったし、世界中の美しい建築とその素材を良く知っている人だから思いっきり仕事をさせてもらえました。

 

工事中はずっと面白くて笑いすぎて。きみまろさんも俺の話が面白すぎて。付き人になれって言われた。面白すぎてずっと一緒に笑っちゃう。俺もきみまろさんなら付き人も悪くないって思ったくらい毎日おもしろかった。俺の話も苦労話も笑ってくれて。村でヤギを飼った話とかして。あとでその村づくりの話も出てくるんだけど。俺は村づくりの土地をみつけて、最初に飼った動物がヤギだったの。ヤギだけは言うこと聞かないし全然感謝しねえって話をしたら、きみまろさんちでもヤギ飼っててそうだったんだって。

 

つづく