山納銀之輔

自然界に寄り添って生きろ!全てを失くしても大丈夫!世界は大きい!

012 本当の友達を作ろう 〜俺がお金を捨てたわけ

6回首つりしても死ねなくて、どんなにつらくても生きるしかないんだって思いました。それで俺が本当に幸せを感じることはなんだろうって考えました。俺はやっぱり誰かが喜んでくれることが大好きなんです。家の医者を始めたのも誰かに喜んでもらえたからだった。でも、もうこんな孤独は終わりにしたかった。だから、これからは本当の友達を作ろうと思った。お金がなくってもつながりが切れない本当の友達を作るって。

 

 

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でもそれどうやって。って思ったときにまたサムエルが出てくるんです。サムエルはよく俺ん家に来てBBCニュースやCNNニュースを見てたんです。衛星放送で。そしたら全然日本のニュースと違うこと言ってるんです。日本では戦後最大の好景気ですなんて言ってるのに。日本は韓国に追い抜かれるでしょう。日本の借金は2兆円になりますとか。言ってる。あれ、何それ。聞き間違いじゃないの? 本当だよ。って、それをサムエルが全部説明してくれるんです。通訳して。あれ?日本のニュースって嘘つくことあるんだ。

 

それで俺たちコントロールされてる。ってわかっちゃったんですね。ニュースとか全然見ないから俺は。何にしろ小渕総理と会ったとき、どれが小渕総理か分かんなくて、メガネの人ですって教わって、どのメガネの人ですかって聞いて、あそこの奥のって言われて、それでも間違えて小渕総理の隣の人に挨拶しちゃったぐらいだから。新聞読めねえし。模様にしか見えないから、あんなの。

 

それでコントロールされていることを知って、そのときに日本円は紙切れになるかもしれないって気づいたんですね。急にお金が人生ゲームの紙切れに見えたんです。日本のコインには日本国って書いてあるのに、紙幣には日本銀行券って書いてあったの。券なのただの。俺をあんなに苦しめて、俺の周りの人間がいなくなった人生ゲームの券。ただのチラシと同じ紙切れに見えたんです。

 
その時のことを思い出したんです。

お金ってなんなんだって思いました。なんで金が必要なんだろうって。食っていくため。それならもし食物が溢れてたらって考えた。じゃあ家は。みんながローンを組んで家を建てているけど、じゃあ家も余る程あったり作るのが簡単だったらローンも組まなくていいよねっていう所に行きついたんですね。

 

だから、全部作っちゃおうと思ったんです。広い所でみんなで作れば、もし日本円が紙切れになったとしても何とかなるだろうって。どうせもう誰もいない。俺1人ぼっちだから今から仲間を集めて、友達をこれから作っていこうと。今度は本当の友達を作ろうと。その村で本当の幸せを手に入れようって。

 

全てが金だった20代で俺は人の裏切りを知った。金が全てじゃないこと、もっと大事なことがあるってことが分かった。だから俺の村は金が必要ない楽園にしようと思ったんです。衣食住、全部そこでまかなえて。生きるために必要な物は全てそにあって、俺が大好きな人たちと笑顔で暮らせる村を作ろうって思ったんです。

 

俺がそう思って土地探しを始めたときに、ある人を紹介されたんです。

 

つづく